2.14 標準レンズ
09-05-31_5D_IMG_1478DPPNHP.JPG

一番説明しにくいのがこの標準レンズ。私が初めてカメラを買った1980年頃は、まだフィルムだったし、ズームレンズもまだ出始めの頃でした。そのため、一眼レフを買うと、必ず付いてきたというか、買う羽目になるのが50mmレンズで、普通の人間の視野に近いことから「標準レンズ」と呼ばれていました。

まあ、この頃は50mmレンズに135mm,28mmレンズを買えば一通り揃ったと思えた時代です。300mmレンズなんて特殊な部類で、ズームでも無く単焦点レンズで300mm/F5.6が普通に売っていた時代です。勿論AFもありませんので、ピントを合わすだけで大変な時代です。

一応フルサイズで40mm〜60mmぐらいの焦点距離のレンズを標準レンズと言いますが、キヤノンで言えばEF40mm F2.8 STM,EF50mm F1.2L USM,EF50mm F1.4 USM,EF50mm F1.8 STMと4本の単焦点レンズを揃えていますから、一般的には利用価値の高いレンズと言えると思います。 また、この焦点距離を含むズームレンズを標準ズームと言っていますが、どちらかと言うと広角から中望遠の画角を1本のレンズで対応できる汎用ズームと言っていいのではないでしょうか。

ところが、標準レンズを持って飛行場へ行くと、さあ、何に使いましょうって悩んでしまう。標準ズームを持って行けば望遠側と広角側、どちらかを使って、中間の50mm領域を使うことは、余程意図的に使わない限り、まず無いでしょう。

標準レンズの画角は、望遠とか、広角のような特徴があるわけでもなく、特徴がないこそ見た目通り写真が撮れますが、それを空港のという場所で飛行機を狙っている状況で活かそうとすれば、かなり難しい。伊丹空港の千里川土手みたいなところでも悩んでしまう。

要するにインパクトのある写真を、どうやって撮るのか、それが難しい。普段の空港を見た目通りに撮って、なおかつ見た人に感動を与えることができる写真。究極のテーマのような気がしています。

※印象に残る写真って、結局普段は見ることのできないもの、あまり意識していないものが写っているからではないでしょうか?今住んでいる街並みを、普通の天気の日に、いつもの時間帯に、いつものように撮っても、誰も驚かないですよね。でも、同じ写真が100年後になれば、きっと「平成時代の暮らし」って興味津々で見てもらえるのではないでしょうか。

それでも単焦点標準レンズには、大きな利点があります。そう、比較的廉価な大口径レンズであること。子供の撮影とか考えると85mmぐらいの中望遠レンズの方が良いかもしれませんが、ズームでは味わうことのできない大口径レンズの醍醐味を体験できます。

絞りをf1.4やf2に設定して近くの被写体を撮影してください。大口径のボケを実感できます。スマートフォンでは体験できないボケです。今でも重たい一眼レフがある存在理由の一つと思います。

#レタッチでボケを演出なんて・・・止めて欲しいな。(‥ゞ

飛行機撮影では大口径が夜間撮影に活きます。千里川土手のように飛行機に近づけることが前提ですが、ISO感度を上げて使えば、手持ちで写真が撮れます。例えば、上の写真はISO6400で絞りf1.8でシャッタースピード1/60を確保しています。

とは言っても私の場合35mm/1.4を手に入れてからは、パンフォーカスの使い易い35mmを持ち出すことが多くなっていて、飛行機撮影では眠っているレンズです。されど標準レンズ。カメラ好きとしては、たまに覗いてみたい安心感のあるこの画角が好きです。