2.13 広角レンズ
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遠くの飛行機を大きく撮るのも良いですが、周りの景色も一緒に飛行機を撮ることも大事。望遠レンズの対極が広角レンズで、場合によっては人間の視野より広い範囲をうつすことができます。美しい広がりのある景色を撮るためのレンズと言ってもいいです。

#飛行機だけ撮っていると、背景は空だけで、どこで撮った飛行機なのかわかりません。那覇と伊丹と新千歳。どこでで撮った写真かわかるようにしたいですね。

一応24mm〜35mmぐらいの焦点距離のレンズを広角12mm〜20mmを超広角と言いますが、いずれにしても広い範囲の風景を写すためのレンズです。焦点距離が短くなるほど被写体と背景のパースペクティブ(遠近感)が顕著になり、背景との距離が広がります。また背景のピントの合う範囲が広くなり、手前から無限遠までピントが合うパンフォーカスの作品を撮影することがてきます。

レンズの標記はフルサイズを前提としています。イメージセンサーがAPS-Cならレンズの焦点距離を1.5倍〜1.6倍して換算してください。APS-Cで10mmのレンズがフルサイズ換算だと15〜16mmとなりますから、デジタル専用レンズの焦点距離が短い理由がわかると思います。

ただし、16mmの画角と言っても、APS-Cの場合は元が10mmのレンズですから、パースペクティブは10mmのもの。フィルムを使っていて、フルサイズを知っている年代にとっては、少し違和感を覚えるようです。

今は標準ズームの焦点距離が24mmから始まりますから、まあ、広角レンズは使っていると言って良いでしょう。旅客機撮影の場合、感覚的には焦点距離35mmぐらいの広角レンズが、飛行機の歪みも少なく使いやすいと思います。もちろん千里川土手では、焦点距離12mmの超広角レンズも使うことができますが、その場合の飛行機は点景と割り切ります。こうした超広角レンズは、手前の花と飛行機を一緒に写すときなどに重宝します。

広角レンズを使うときのコツは、まず撮影する場所や角度を変えてみることです。ちょっと撮影位置が変るだけで、下から見上げるようにしたり、上から俯瞰したりするだけで、出てくる絵が違います。自分のイメージに合う撮影場所、角度、高さを探し回ることが大事だと思います。

次は、主題が何か明確にして、主題をできるだけ画面のなかで引き立て、不要なものは画面から外すことです。

主題を引き立てるために、明暗差や色彩を考え、主題の大きさと副題のバランスを考えます。ただ漫然と撮るだけでは、何を写そうとしているのか作品を見た人は全く理解できませんので注意が必要です。一方、何でもかんでも写し込んでしまうと、余計なものが邪魔をして主題が何かわからなくなります。この不要なものは何かを考え、画面の外に追いやってしまいます。

#凄く綺麗な場所だったのに、写真に撮ってみたらつまらないってことないですか。風景の美しさに踊らされて、主題を意識していないと、一生懸命自分で説明しないと美しさが伝わらない、そんな写真の量産となります。

こうしたコツが必要なので、広角は苦手だと言う人も多いと思いますが、コツが判ると楽しいレンズでもあります。飛行機にとらわれずに広角で色々なものを撮ると、早くコツを覚えると思いますので、色々試してみてください。

広角レンズは、基本的に絞りを絞って使うレンズですから、それほど明るいレンズは不要です。ただ、夜間の撮影や、広角レンズでもボケを楽しもうと思えば、明るいレンズの方が良いですが、勿論高価なレンズになってしまいます。

勿論、絞りを絞って撮影するレンズとは言うものの、デジタルになってからは回折による画質の低下が問題となりますから、必要以上の絞りは不要です。絞ってもF16ぐらいまでかなと思いますが、それでも必要なら絞るべきだと言うのが私の持論です。

旅客機を撮るときの撮影のコツは、パンフォーカスになるように絞りと焦点距離を決め、後は飛行機を追いかけて撮るだけ。AFを使う必要もありませんのでMFモードにして、AFエリアを気にすることなく、自由に飛行機の位置を決めて撮影します。

#前述しましたが、焦点距離28mmのレンズでピントを3mに合わし、絞りをF8にすると、おおよそ1.5m〜∞までピントが合います。
#いわゆる親指AFにしておくと、MFのとき便利です。特にフルタイムマニュアルフォーカス可能なレンズは。

この時、旅客機を画面一杯に写すならば、シャッタースピードは出来るだけ高速側に設定してください。角速度の関係もあって、画面中央でぶれていなくても、端の方がぶれます。流し撮りしても合うのは1点だけですので、機体の一部はぶれることを覚悟してください。

広角域は標準ズームで対応していますので、例えば24mmとかの画角で色々試してみて、超広角側に興味を持たれたら、千里川土手での撮影を前提に16mmの画角をカバーする超広角ズームを購入されたらどうでしょうか。ちょっとした旅行スナップ等にも便利です。

#超広角を使っても、B747が伊丹に降りなくなってからは、絵的に寂しいと感じています。やはり4発機は偉大です。

そうそう、広角系のレンズは出来るだけデジタル一眼レフが出回ってから開発されたレンズが良いと思います。フィルム時代のレンズでは、周辺光量の低下や色のにじみなど、結構性能面で厳しい部分があります。気にしなければそれまでですが・・・。

#高画質という意味では、EOS5Ds,5Ds Rのカタログに載っているようなレンズが高画質と思います。Lレンズと言えども画質は様々。WEBで情報収集して良いレンズを揃えましょう。(^O^)v