2.11 フォーカスその2
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では、飛行機を撮影するにおいてどのようにオートフォーカス(AF)を使いこなせばよいのか。あくまで私のやり方を中心に説明したいと思います。なお、動体撮影なのでAI SERVOの利用が前提です。

1.オートフォーカスの作動をシャッターボタンと切り離す

初期設定ではシャッターを半押しすれば、AFが動くようになっていますが、露出を決めたりするときに動いても煩わしいし、パンフォーカスの話の時に述べたようにマニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせたいときもある。だから、AFの作動はAF-ONボタンに割り当てています。

人によっては、カメラのホールディングがより快適なようにAF-ONボタンをAF停止ボタンとして利用されている方もいます。どちらでも同じですが、意図的にAFの作動ができるようにするのが良いと思っています。

こうすることによって、AI SERVO利用時に、手前を木々が横切ったりしたとしてもAFを一旦停止することが出来ます。また、AF作動を一旦停止し、瞬時に構図を変えて、AFフレームから外れたところに飛行機を置いて撮影することも出来ます。

2.AFフレームの領域拡大

フォーカスエリア全面での測距に不安があるときは、個別にAFフレームを選択することになりますが、この場合の領域拡大を設定しています。

飛行機の撮影では、ポートレートのように目の1点にピントがあわないと・・・なんて厳密なピント合わせは要求されません。ただ、飛行機が近づいてきてだんだん大きくなるとAFフレームが白一色で濃淡のない場所にさしかかり、結果として合焦エラーとなるケースがありますので、領域拡大を選んでいます。

3.事前の構図決定とAFフレームの個別選択

あらかじめ撮りたい構図が決まっているときは、それに合わせてAFフレームを選択しておきます。

フォーカスエリア全面を選択した場合は、まず中央で測距を開始し、その後に構図を考えて飛行機を配置します。このタイミングが上手くいかない場合、ピントが合わなくなったり、意図に反して真ん中に飛行機が来たりしますので、いさぎよくAFフレームを個別選択した方が歩留まりが良いです。

もちろん、この場合は意図した構図になる場面のみ有効ですので、ずっと飛行機を追いかけているうちに、ちょっと困った場面に遭遇するかもしれませんが、これは諦めましょう。(笑)

4.三連写を心がける

AI SERVOは、連写が前提のモードです。動体予測の関係で1枚目のピントが合わないときもありますので連写を心がけています。しかも、ただ闇雲に連写しても意味がないので三連写を基本としています。

感覚的には、ここぞっていうところで三連写、そのあと飛行機の挙動を確認して必要なら次の三連写って感じでしょうか。

#なんかアサルトライフルの3点バースト射撃みたい・・・。(‥ゞ

写真は1枚1枚大切に撮りたいので、旅客機なら秒5コマで撮影しています。当たらぬも八卦の夜間撮影のときとか、ここぞという時に10コマ/秒などの連写が役に立ちます。

5.ピント固定の積極的活用

オートフォーカス(AF)の最大の欠点は、AFフレームの制約をうけること。飛行機を四隅に配置した構図を撮りにくいことにあります。

飛行機は比較的遠いところを飛んでいますので、比較的近くをこちらに向かって来るときや近くから離れていく場合を除けば、一瞬AFを切ってもピントが合います。その間に構図を整えて撮影すれば、なんとか上手くいくものです。

特に真横を横切っている場合は、よほど近くない限り距離の変動も少ないと思われます。AFで測距後、一旦ピントを固定して構図を整え撮影する。失敗しても止むなしの気持ちで挑戦してみてはいかがでしょうか。

勿論、広角系のパンフォーカスを活かす場合は、AFなんて不要です。広角系の場合は角速度が大きく飛行機を追いかけるのが大変ですので、AFを使わずに作画に集中します。