2.8 シャッタースピードの効果
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シャッタースピードは、イメージセンサーに露光する時間を制御します。1/500,1/1000,1/2000と分母の数字が大きくなるほど露光時間が短く、1",2",4"と時間が増えるほど露光時間が長くなります。

全く動きのないものを三脚をたてて撮るときは、短くても長くても撮影結果に差はないですが、相手が動いている場合には、その表現が大きく違ってきます。

シャッタースピードを1/1000だとか1/2000に合わせると、動いているものも止まって見えます。被写体との相対速度において、実際には1/1000秒間動いているはずですが、これが非常に短いため止まっている、きっちり写っているように見えるのです。

飛行機を撮影するときは、手持ちで飛行機を追いかけることが多く、右手と左手と顔面全体できっちり構えてブレを最小限にしなければなりません。昔から手持ちのときに必要なシャッタースピードの目安は、次の式で表されます。

     1/レンズの焦点距離(フルサイズ換算 APS-Cで1.6倍〜1.5倍、APS-Hで1.3倍)

ですから、この式に当てはめて手ぶれ補正を切って撮影してみてください。ちゃんとブレずに撮れるカットがそこそこあれば、問題のない構え方となります。そうでないときは、ちょっとカメラの構え方、腰を軸とした飛行機の追い方を練習した方が良いと思います。

飛行機の世界、特に軍用機では、4kg程度のレンズを手持ちで撮影されている方をいっぱい見かけます。 5kgのレンズを振り回している強者もいます。シャッタースピードに注意して撮れば、なんとかなる。今はそんな時代です。

そして、この構えがきっちりしていて、かつ手ぶれ補正を使えば、もっと撮影表現の幅が広がるものと思っています。

話が少し脱線しましたが、この1.手ブレをなくす効能というのが、まず第1でしょう。

しかし、なんでもかんでも止めてしまうと、飛行機が飛んでいるという感じがしない。例えば、最近の雑誌でも平気でプロペラを止めた写真を掲載していますが、どうもプロペラは動いていないと、いや、プロペラだけはブレていないと飛んでいる気がしません。

出来るだけ低速のシャッターを切った方が良いとは思いますが、手ぶれとの勝負となりますので、旅客機で1/250以下を心がけたいところです。早くても1/320まででしょうか。これがヘリコプターになると、1/125以下にしたいです。

勿論、背景をブラして(流して)躍動感を高めるという撮影手法もあります。被写体の速度にもよりますが、まあ1/125以下で挑戦しないと思うように流れてくれません。

夜間ということもありますが、しっかりした三脚に油圧雲台を載せて1/8だとか、とんでもないシャッタースピードで飛行機を止め、背景を流している人もいます。もちろん、飛行機がきっちり止まるのは至難の技。100枚撮って1枚写れば良いというような、そんな撮り方ですが、人と違う写真を撮るために色々努力されています。

このように2.低速シャッターで動感を表現する。これも大事な効能です。

その他にも、3.1/5000などの超高速シャッターを使って目に見えない動きを止める。例えば噴水の水滴を止めて異次元の世界を表現したりします。一方、4.バルブを使った長時間露光で飛行機の光跡を映し出したり、背景の星を北極星中心に回してみる、月の光で写真を撮るなどの方法があります。

いずれにしても、止めるのか流すのか、これを決めるのがシャッタースピードです。