2.2 露出その1
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写真は、光と陰を紙に定着させる芸術です。ですから、光のないところに写真はないし、光のあるところ必ず陰があります。この光と陰をコントロールするのが「露出」だと思っています。

カメラで露出をコントロールするには、絞りとシャッタースピード、そしてISO感度を使います。この関係を理解する、これが写真の第一歩だと思います。

絞りは、レンズの中にあって、撮像素子(=イメージセンサー)に届く光の量を調整します。f1.4,2,2.8,4,5.6,8,11,16と数字が増えていくと、レンズの中を通る光の量が減って行きます。1.4から2、2から4にダイヤルを動かすことを1段絞るというように表現します。1段絞るとレンズを通る光の量は1/2になります。逆に明るくする場合は、1段開けるという表現を使います。

カメラによっては絞りがf4,4.5,5,5.6などと1/3絞り毎に表示されると思いますが、光の量を1/3絞り単位で調節できると考えてください。

#例えば、シャッタースピード優先モードで、被写体の明るさに応じて絞りが自動的に変化する場合、カメラはもっと細かいピッチで露出をコントロールしています。ただ、あまり細かく設定しても操作が大変なので、マニュアルで設定する場合、通常は1/3絞りか1/2絞り毎に設定できるようになっています。

なお、f1.4・・・などのf値は、少なくとも1段毎のピッチでよいので理屈抜きに丸暗記してください。撮影条件を意識する上で大事なことと思います。

シャッターは、撮像素子の前にあって、撮像素子に光を当てる時間を制御します。通常は・・・1/60,1/125,1/250, 1/500・・・などと表現し60分の1秒、125分の1秒などと言います。1/60から1/125、1/125から1/250へダイヤルを回すことをシャッタースピードを1段早くするといいます。1段早くなると、撮像素子に届く光の量は1/2になります。逆に光の量を増やすときは、シャッタースピードを遅くすると言います。

これも1/125,1/160,1/200,1/250などと1/3刻みに表示されると思いますが、これも光の量を1段の1/3単位で調節できると考えてください

なお、1/60・・・などのシャッタースピードは、少なくとも1段毎のピッチでよいので理屈抜きに丸暗記してください。絞りと同様、撮影条件を意識する上で大事なことと思います。

もうひとつ、大事なのがISO感度です。これは撮像素子そのものの感度で、100,200,400,800,1600と数が倍になると感度が2倍になると考えてください。

昔はフィルムによってISO感度が決まっていて、そのフィルムを変えない限りISO感度を変更できませんでしたが、今は1枚1枚ISO感度を変更出来ます。ですから、絞りやシャッタースピードと同じように露出を調整するための道具として積極的に使ってください。

そして、カメラで写真を撮るということは、必要十分な光を撮像素子に送る手続きです。光の量が多すぎれば、真っ白になるし、少なければ真っ黒になる。

autoモードで撮影すれば、まあ順光の記念撮影ならまず何も考えずに写真が写ります。でもこれは、被写体の明るさをカメラが計って、あるプログラムに従って絞り、シャッタースピード、ISO感度を決めています。

この作業をカメラ任せにせずに、撮影意図に合わせて自分の頭で行うのが、露出コントロールです。

例えば、日中、(1) 絞りf8、シャッタースピード1/500、ISO感度100が適正露出だとしたら、(2) 絞りf16、シャッタースピード1/125、ISO感度100も(3) 絞りf8、シャッタースピード1/4000、ISO感度800も同じです。

後々詳しく述べていきますが、(1) と(2) と(3) の写真表現は全く違ったものになります。ですから、この(1) から(3) のどれを選ぶか、それが撮影意図です。

例えば、DHC-8 Q400が近づいてきたとします。プロペラ機ですから、プロペラを止めてしまうと飛んでいるように見えない。だから、シャッタースピードを1/160に設定してプロペラをぶらして動感を高めます。じゃあ、その時の絞りやISO感度はどう設定すれば上手く写るのか。

手前のポピーの花と飛行機をなんとかきっちり撮りたい。絞りをf16に設定したとき、シャッタースピードはどれぐらいになるんだろう。PLフィルターも付けているし、飛行機を止めるためにもシャッタースピードは1/500にしたい。それじゃISO感度を800まで上げたら写るかな。

実際は、カメラに内蔵されている露出計を参考に決めて行きますが、全てマニュアルで設定するのではなく、絞り優先モードやシャッタースピード優先モードを使い、露出補正を行いつつ撮影する方法が一般的でしょう。