1.5 PCやプリンター
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カメラがデジタルになって、カメラヤレンズの他にPC、プリンターなどがシステムの一部となりました。PCが無くても写真をプリントすることはできますが、折角デジタル一眼を買って写真を趣味としますので、撮った写真を自分のイメージ通りにブラッシュアップして、紙媒体の「写真」という作品に昇華させて欲しいと思います。

まずPCですが、RAW現像を前提とすると、今のPCであれば、全く問題ないと思います。

とりあえず今あるPCを使ってみて不満を感じたらメモリーを増設するか、新しい物に買い換えるか検討してください。感覚的にはCPUは早ければ早いほうが良いです。JPEGを主に撮影される場合は、普通のPCで問題ないと思います。

もし、新しいPCを購入するならノート型は止めて、写真を鑑賞するのに適した液晶モニターを使えるデスクトップ型のPCを検討してください。

#色の再現性の高いモニターは高価です。でも、プロじゃないのでsRGB色空間に特化した廉価版のモニターを使っています。

私が使っているモニターの大きさは24.1インチのワイド形です。画面一杯に表示するとA3ノビ程度の大きさになりますから、十分モニターで写真を鑑賞できます。また、これぐらい大きく写すと写真の善し悪しが良くわかります。

このPCにキヤノンならデジタル一眼に同梱されているRAW現像ソフト、Digital Photo Professonalを入れて使います。ニコンならCapture NXを購入された方が良いでしょう。その他のメーカーでも推奨のRAW現像ソフトが添付されていますので、それをまず使ってください。

#このソフトが使えない環境ならば、PC環境を一新してください。

その他にも、Lightroom、Silky Pix などのRAW現像ソフト、Photo Shop などの画像編集ソフト、FastStone Image Viewerなどのブラウザソフト、色々ありますが随時必要があると思えば導入されたらよいと思います。

注意して欲しいことは、RAW現像ソフトを使えば写真をかなり修正することができます。元のRAWデータの素性の良さ、悪さもあるかと思いますが、明るさだけでもプラスマイナス2絞り分ぐらい簡単に修正できます。色合いもしかり。だから、レタッチが上手くなれば、元のデータが悪くても、いや下手な写真でも上手く見せることができます。

※カメラ(イメージセンサー)の「能力」に依存します。無理して高画質化を図ったカメラでは、レタッチできる許容範囲が狭い場合があります。いわゆるプロが使っているカメラが高価な理由でもあります。

でも、素人は別にして写真を撮っている側からすれば、嘘はわかります。無理したレタッチは全体のバランスを崩しますので、違和感が漂っているものです。ですから、ちゃんと写真をとって、ブラッシュアップのためにレタッチを加えるという基本は守るようにしてください。

プリンターは最近のもので中程度のものがあれば十分でしょう。2万円も出せばスキャナーも付いているタイプが手に入りますので、ちょっと写真画質が気になる方は買ってもいいでしょう。

モニターの色合わせやプリンターの色合わせをきっちり考えると夜も眠れなくなりますので、まず画面を調整して納得できたら、プリンタードライバーでプリントの色を合わせてください。ここは厳密に考えず、まあこんなものっていう程度で十分です。

そして作品をプリントするときは、自分のイメージに近づけるようにプリンタードライバーで色を調整していきます。L版とか2L版で色を調整してA4サイズで出力すれば、きっと良い写真が撮れたって感激します。

ちゃんと額に飾ろうと思えば、作品のデータと一緒にそのL版プリントをカメラ屋さんに持っていって、プリントのような色合いで半切に伸してくださいとか注文すると良いです。写真を大きく伸して額に入れるだけで、それはそれは立派な作品の出来上がり。作品を大きく伸して額に入れて飾り、多くの人に見てもらう。これが写真趣味の醍醐味じゃないでしょうか。

#最近は色見本を持って行ってプリントする習慣もなくなってきたようです。色見本を見せるとプリント価格が上がったりするようです。私は会社の関係で以前から写真展に出すプリントはプロラボにお願いしています。それ以外はインクジェットプリンターでプリントしています。

フィルムからデジタルになって一番の問題は、元の色って言うのが「ない」という事実です。少なくともポジフィルムで写真を撮っている時は、元の色ってポジフィルムにちゃんと定着していますので、これですと具体的に見せることができます。

ところが、デジタルデータは1と0の羅列ですから、PCやプリンターの環境によって微妙に色が変わっても仕方がない。先ほどプリントを写真屋さんに持っていってと言ったのは、写真屋さんもどの色に合わせればよいか基準がないと、自分の環境で基準としている色で出力しますので、場合によってはイメージが違う写真が出てきます。

そうした自由度が高いということは、逆に言えば簡単にレタッチができて、大変便利になっているのです。

カメラから出力された写真がどうも気に入らないって人もあるかもしれません。カメラの設定で色の調整ができますので、自分の気に入った色に修正することも大事なことだと思います。

#私は、昔あったコダックのエクタクロームというポジフィルムに色味が合うよう、カメラの設定を少し補正しています。

デジタルの問題その2は、データ保管です。

データを簡単に扱える反面、データを恒久的に保存する決め手はないです。10年も経てばCD-RやDVDだって劣化してデータが読み込めなくなる可能性があることを忘れないでください。

ですから、単純に外付けHDDを買ってきて、写真データはそのままコピーを取っておく。これが一番手っ取り早いです。

とは言うものの、10年もすればRAWデータの構造が変わってしまって、古いRAWデータを読み込めなくかもしれません。おそらくはコンバーターが提供されて新しいソフトでも読み込めるようになると思いますが、究極の話、メーカーがデジタルカメラから撤退すれば、それも覚束ない。

色々考えて、やっぱり自分が「いい」って思った作品はちゃんとプリントして、紙ベースで保管するのが一番安全かなと思っています。

#と言いながら、面倒なのでなかなか実行できていません。